アニマネ開発日誌

アニメアプリのアニマネの開発日誌です。

はてブでブックマークするということはシェアするのと同等だったのではないかという仮説

昨日のエントリーは好評だったようで、おかげさまでホッテントリに入れて頂きました。 ブログを開設して3日目でこんなにもアクセスを頂けるとは思っていなかったので嬉しいです。

今回はアクセス解析を見ていて、ふと感じたことがあったので書いてみます。

ここ数年のはてブ界隈の話題はチェックしていなかったので、既に議論されつくした事かも知れませんが、 はてブにおけるブックマークという行為はブックマークではなく、シェアではないかというお話です。

はてブのユーザー数は増えているはずなのに、ホッテントリに入るエントリーのブックマーク数はさほど変わらない謎

Web2.0と言われていた時代(7〜8年前?)から会社や個人のブログをよく書いていて、 はてなブックマークもその時からよく見ていました。

感覚値としてなんだけど、ホッテントリ入りするブクマ数が当時と同じか少ないくらいに感じる。 ここ最近はブクマ数30ぐらいでもホッテントリ入りしてたりするし。

もちろんブクマ数だけでホッテントリ入りする基準を決めてはいないと思うけど、 ブクマ数の伸びも昔と比べて同じか少ない気がする。

前々から何でかなと思ってたんだけど、今回アクセス解析を見てて何となく仮説が立ちました。

そのブクマあとから見ていますか?

Web2.0と言われていた時代やソーシャルブックマークが流行りだした頃は、 はてブ以外にもdel.cio.us、digglivedoorクリップBuzzurlとか色々あった。

僕も当時は情報ジャンキーだったので、livedoor Readerで大量のRSSを購読して、大量にブックマークしていました。

はてブやdel.cio.usで情報通を探してフォローして、さらにその人がフォローしている人を辿ってというのを繰り返して、 新鮮な情報を提供してくれる人を求めていました。

そうこうしてブックマークしてると2年前後で1万ぐらいのブクマ数になっていました。

でもこのブックマーク、僕は後から全く見直してないんですね。

何か調べる時はブックマークから探すのではなく検索から探すし、 最近みた記事を探すなら、ブラウザのヒストリで補完される。

今思えばブクマするだけの日々でした。

情報の流通が昔と変わったのではないか?

このブログを始めたついでに、はてブも軽く再開しましたが個人としては全くブクマしていないし、はてブホッテントリを見るぐらいです。

それより増えたのが、facebookTwitter経由での情報入手と、その情報をシェアすること。

Web2.0と言われていた時代はSNSも浸透し始めていた時期で、エンジニア関連の人達との薄い繋がりできました。

そういう人達がいるタイムラインでは自然と興味深い情報だけが流れてきていたので、僕はあまり情報を求めてWebを彷徨うことが少なくなった。

空き時間にSNSを眺めて、そこから流れてくる情報だけで最近のトレンドは追えるので、あまり困らないのです。

モバイル端末からのアクセスが多い

僕と同じような人が多いのか分かりませんが、今回ホッテントリしたアクセスで数字にも表れていてました。

ソーシャル : はてブ : スマートニュース(はてぶチャンネルと思われる)
4 : 2 : 1 というような割合でした。

正確にはリファラーなしをソーシャル経由としているので若干誤差はあると思います。

拡散力で言うとソーシャルの方が強いので、数字としては納得できます。

今回来訪された人の8割がモバイル端末でした。

思い返せば僕自信も最近はPCで情報収集はしてなくて、携帯からチェックする機会の方が圧倒的に多い気がします。

携帯を使ってSNS経由で情報を得る人が増えた結果、はてブ本体からよりもソーシャルメディアからの閲覧者が多いのだと思います。

世の中的にもモバイルアクセスが増えているのは、端末の普及が増えた上、PCよりは手軽に使えるということで増えたと思いますが、 それに加えてSNSで情報が拡散しやすいというのも理由と思います。

僕らはなぜブクマしていたか?

ここで本題に戻ってきます。 ここまでのことを考えるとブックマークするという行為は、実はシェアと同等だったのではないかと。

  • SNSに情報は流れていないので、RSSで多くのブログを購読する。
  • ソーシャルブックマークユーザーをフォローして情報を得る。
  • 自分がブックマークすることによって、自分のフォロワーに情報が伝わる。

自分のエントリーが今でいうインフルエンサー的な人にブクマされると、急激にブクマが増えました。 これも今で言うバズっている状態ですね。

SNSのタイムラインの代わりに、フィードリーダーを眺めていた時代でした。

SNSが発達したことで、ソーシャルブックマークの繋がりと同等の繋がりがSNSにできる。
(今気付いたけど、SNSは広義のSNSではなく、facebookとかtwitterを指してます。)

ソーシャルブックマークのソーシャルな関係がそのままfacebooktwitterに移行した感じかと思われます。 その結果下記のような状態になっているのかと。

  • 情報は大体SNS経由で入ってくる。
  • その情報を自分のフォロワーにシェアする。
  • シェアの連鎖でバズっている状態になる。

こう考えるとソーシャルブックマークでブックマークするという行為は今でいうシェアと同じ行為で、 ソーシャルな関係がそのまま他のSNSに移行したことではてブのブックマーク数がユーザー数に比例して伸びていないんじゃないかと思う次第です。

ブラウザのブックマークはショートカット的な意味合いで、ソーシャルブックマークのブックマークはシェアと同じ意味なのかと。

たぶん、今の情報の流れ方としては、一部の人がRSSの更新情報をチェックしていて、 それをブクマなり、SNSでシェアするなりで拡散。 それを見た人達が拡散という形なんだと思います。

フィードリーダーの衰退から見ても、昔ほどRSSを情報源としていない気がする。

あの頃に情報ジャンキーだった人達は今でも変わらず大量のRSSを購読しているのかな?

僕は情報過多に疲れてしまって、知り合い経由の情報を追いかけるだけで不便しないと分かってからは、 情報収集に当てていた時間を別の時間に使うようになりました。

余談

del.icio.usとか自分で書いてて懐かしいなと思って調べたら、ただのニュースサイトみたくなってた。

diggは昔からブックマークというよりニュースサイトだったからそんなに変わっていない気がする。

Bloglinesは終了し、livedoorReaderは譲渡され、国産フィードリーダーも多くなくなり、時代の流れを感じます。

当時はNetvibesとかiGoogleとかパーソナライズ系も流行ってけど、モバイルが普及した今、あまり必要されないのかな? ちなみにNetvibesはまだ生きてるっぽい。

何だか色々懐かしくなったエントリーでした。